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TPO 別メールマナー(第2版)

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世間のインターネット関連の記事や本を見ると、電子メールは 手軽で簡単であることが盛んに強調されています。逆に単純なミス を犯しやすく、知らず知らずのうちに人に迷惑をかけたり、人を 不快にさせる行為につながることもあるのです。 また、知らない人同士がネットワーク上で知り合い、コミュニケー ションをとる機会も増えるかと思いますが、ネットワーク利用者が メール交換によってお互いに気持ちよくコミュニケーションをとる ことができるように、以下のことに気を付けましょう。

(1) メールをはじめるとき
(2) メーリングリストに参加するとき
(3) 仕事でメールを使うとき
(4) ネットワークを騒がせないために…

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(1) メールをはじめるとき

メール初心者への簡単な注意点を以下に述べます。
  1. 相手のアドレスを確かめましょう!

    慣れてくると陥りがちなミスなのですが、メーラの機能で 自動的に宛先アドレスを入れてくれるものなどが増えてきて いるので、つい、宛先アドレスを確かめずにメールを出してしまう ことがあります。その結果、

    などの失敗をしてしまいます。初心者を脱出しても気を付けましょう。

  2. 文面には気をつけましょう。

    メールは文字のみでコミュニケーションするわけですから、 あなたからのメールを読んだ相手は、その文面のみから あなたの言いたいことを判断してしまいます。 そのため、以下のような表現には気を付けたほうがいいと 思われます。

    以上のような表現は誤解や衝突を生む原因ともなり、せっかくの コミュニケーションを台無しにしてしまいます。 逆に要件のみを伝えているような文面が、初心者の方にとっては 「冷たく」感じられることもあるようです。しかしながら、 相手の方はもしかしたら忙しい時間を割いてあなたのメールに返事を くださっているのかもしれません。 文字だけでコミュニケーションをとっていると、多少冷たく感じられる のは仕方がない部分もあります。だから、「もしかしたら相手が怒って いるのでは?」と過敏になる必要もないでしょう。

  3. 見知らぬ人にメールを書くときは、最低限の挨拶を心がけましょう。

    電子メールを使うようになると、見知らぬ人に質問をしたり、 お願いをしたりする機会があると思います。 格式張った挨拶は不要かと思いますが、逆にいきなり知らない人に 用件のみを伝えるのはどうでしょうか? 見知らぬ人にメールを書くときは、簡単に自己紹介、挨拶などを 添えて、コミュニケーションを円滑に進めましょう。

  4. メールは急ぎの用事には不向きな道具です。

    メールは、ネットワークの性質上、急ぎの用事を相手に 伝えられることを保証している道具ではありません。 むしろ、ユーザの好きな時間に読んだり書かいたりできる というのがメールの特徴でもあります。 緊急の連絡や急ぎの用事の場合には、電話など確実に相手を 捕まえることができる手段を用いることをお勧めします。

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(2) メーリングリスト (ML) に参加するとき

ML は共通の目的を持った人たちがネット上で集い、 話をするのにとても便利なツールですね。 でも、お互いの顔は見えないとはいえ、これも立派な コミュニケーションです。 お互いに失礼のないように、以下のことには注意して 有効利用しましょう。

  1. 参加する前にMLの目的を確認しましょう。

    MLには顔見知り同士が集ってコミュニケーションをはかるものや、 仕事などで共通の目的を持った人の連絡用に使われるもの、 何か目的や話題に興味のある人たちがネット上で集って情報交換を するものなどがあります。 あなたの意図と異なる目的の ML に参加すると、あなたの元に 必要のないメールがどんどん届いたり、逆にあなたが他の参加者に 必要のないメールを送ってしまうことになるかもしれません。 ML の目的や決りをしっかり把握し、有効な情報交換ツールとして 利用してください。

  2. ML への登録

    MLへの登録方法については以下のような方法があります。

  3. ML に登録したら

    以下では、知らない人同士の ML でのマナーを中心に述べて いきたいと思います。

    ML に登録すると、あなたのアドレス宛に ML の参加者からの メールがどんどん入ってきますし、あなたはもう、その ML の 参加者の一人として自由に発言できます。 では、さっそく発言…。。。その前に、まず以下の3項目について 必ずメモしておきましょう。

    それでは…と言いたいところですが、もう一つだけ。 プロバイダをかえたときや会社の人事異動のときなどに メールアドレスが変更になる場合がありますね。 アドレスが変更になったのに ML の登録をそのままにして おく人が非常に多く見受けられますので注意しましょう。 以下に、アドレスの変更の場合の処理の例を示します。



    さて、以上で準備が整いましたね。あなたのメールボックスには ML からのメールが届くはずです。 質問や他の人の発言に対して答えられることがあれば、思い切って 投稿してみましょう。 ML 参加者の中には見知らぬ人も多いはずなので、初めての 投稿の際には、簡単な自己紹介などをつけるのもいいですね。 以後も、メールを書く際の最低限のマナーには注意していきましょう。 そして、ML の雰囲気が掴めてきたら、その雰囲気が許す範囲で フレンドリなメールを書いていくことをお勧めします。

  4. ML に投稿するときは、Subject には注意しましょう!

    複数の ML に登録したりすると、一日に数多くのメールを 受け取ることになります。 しかしながら、忙しくてメールを読む時間が少ない人にとって Subject は、そのメールに何が書いてあるかを判断したり、 その内容が重要なものかどうかを判断するのに大切な情報なのです。 そういう意味で Subject の付け方にも注意して、意味のある Subject を付けましょう。 具体的には、以下を Subject を書く際の目安としていただければ よいかと思います。

    また、以前はシステムの制約上、Subject には半角英数字以外は 使ってはならないといった暗黙的ルールがあった関係上、いまだに そのルールを適用しているような ML もあるようです。 このような点については ML の決まりをきちんと読んでください。


  5. ML に参加したら、どんどん投稿することをお勧めします。

    自分が投稿することによって場が盛り上がると、非常に 楽しいものです。これは逆に自分がメールを出して参加する 意志を示さないと得られない喜びです。もしかしたら、細かい ミスなどを指摘する厳しいメールが来ることもありますが、 ミスはミスとして反省し、今後に活かすという前向きな心構え でどんどん投稿したらいいでしょう。もちろん、あまりに態度 が悪い人が多いといった場合は、そんな ML は抜けてしまっても いいでしょう。同じような ML は他にもあるはずですから。

    また、メーリングリストは単なる「データベース」ではありません。 相互に情報を交換・共有することが重要なのです。そんな中で、「私は 提供する情報なんて持ってないから…」と決めつけている人がいますが、 本当にそうなのでしょうか?例えば、何かわからないことを質問して、 誰かがそれに答えてくれたとしましょう。それは同じような疑問を持っ ていた人にとっては重要な情報となるのではないでしょうか?

  6. ML への質問には ML に返事を返すほうがいいでしょう。

    ML で質問が出た場合、同じような疑問を持っている人が 他にもいるかもしれません。特に情報共有が目的となっている ML の場合、質問への答えを質問者のみに送ってしまうと、 他の ML 参加者は何の情報も得られないことになり、 その場は単なる「質問箱」にしかなりません。 また、ML 宛に返事を書くことで、提供した情報の誤りなどを 指摘してもらったりできるという利点もあります。

  7. ML で質問をしたら、自分なりのまとめを送りましょう!

    あなたが ML で質問をすると、その内容について詳しい人が どんどん意見やコメント、情報を送ってくれます。 もしその後に、あなたが何も投稿せずにほおっておいたら、 他の人、特に情報を送ってくれた人はどう思うでしょうか? 他の人からすれば、あなたが問題を解決できたのかどうかも わかりませんし、自分が提供した情報の他にどんな情報が あなたの元に集まっているかということに興味を持っている 人もいるかもしれません。 ということで、質問をした人は必ず「まとめ」を ML 宛に 送るといいでしょう。内容としては、

    などが書いてあるといいでしょう。

  8. ML で質問する前に、自分で調べましょう!

    技術情報の ML などでよく見られるのですが、ご自分の仕事を 人に丸投げしているような質問メールが多く見られます。 自分の仕事の内容をすべてメールに書き、情報をください! などと ML でお願いするのは、自分の仕事を人に押し付けて いるように受け取られることもあります。 質問をするのは構わないのですが、自分で調べた部分と自分の力では どうにもできないことを整理し、ポイントを絞って質問をするように 心掛けましょう。

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(3)仕事でメールを使うとき

仕事においてメールを利用するときも、基本的には普通に メールを書くときの注意点を守っていただければいいと思います。

  1. 必要以上の挨拶などは省略することが多いです。

    仕事でメールを使う場合、自分も相手も少ない時間を削って メールの読み書きをしなければなりません。 一般に仕事でメールを使う場合には、長い時候の挨拶などは 暗黙の了解として省略することが多いようです。

  2. 引用転送には特に注意しましょう!

    仕事で ML に技術的な質問をするときや、他の人(例えば お客様など)からの質問を ML に転送するとき、メールを 出す前にちょっと考えてください。自分が書こうとしている メールの中に、自社、あるいはお客様の情報が含まれていませんか? 仕事上のメールには、機密情報や外秘情報などが含まれていることが 多いですね。しかしながらメールという道具は、切り貼り・引用・ 転送が容易に行える道具でもあります。 このため、何も考えずに漏らしてはいけない情報を送信してしまう 危険性が高いといえます。 メールといえども、それを使う人には一企業人としての「責任」 があるということを十分に自覚してメールを使ってください。

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(4)ネットワークを騒がせないために…

最近のメーラには便利な機能が多く備わっている反面、 使い方を誤ると期せずしてネットワークを騒がせてしまうこと になります。初心者の方が何気なくやってことに対してお叱りの メールをいただくこともあるかもしれませんが、そんなことに なる前に、以下を参考にしていただけるとありがたいです。

  1. 添付ファイルの利用は注意しましょう。

    添付ファイルはプログラムなどをメールに載せて送ることが できるという非常に便利な機能です。裏を返すと、この機能は 「コンピュータウィルスを含んだプログラムやファイルを メールで送ることができる」ということにもなります。 フロッピーディスクからコンピュータウィルスに感染するといった 例が以前はよく聞かれましたが、昨今では電子メールを介した ウィルス感染例が増えてきています。

    では、あなたは何に気をつければいいのでしょうか?

  2. 思わぬひとことがチェーンメール

    チェーンメールについては別記を参照してください。 ここでは、チェーンメールを引き起こさないためのメールの 書き方や転送に関する注意について述べたいと思います。

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